今月のおススメの一冊
モリー先生との火曜日
ミッチ ・アルボム (著), 別宮 貞徳 (翻訳)
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本書は、スポーツコラムニストとして活躍する著者ミッチ・アルボムとモリー教授が死の床で行った「ふたりだけの授業」の記録である。テーマは「人生の意味」について。
愛、仕事、社会、家族、老いの恐怖、許し、そして死。毎週火曜日、飛行機に乗って700マイルも離れた恩師を自宅に見舞い、静かに対話を紡ぐ。
売れっ子コラムニストとして多忙な日々を送る著者は、最初から「いい生徒」だったわけではない。彼の生きがいは仕事。時間に追われながら、何よりも立ち止まることを恐れるミッチ。そんなミッチも、死と対峙しながら最後の日々を心豊かに生きるモリーとの会話の中で、仕事よりも大事なことに気づいていく。
授業を重ねるたび、ミッチの心は揺らぎ、モリーの体は蝕まれていく。その様子が手にとるように伝わってくる。「いかに死ぬかを学べば、いかに生きるかも学べる」と、モリー。「人生に意味を与えられる道は、人を愛すること、自分の周囲の社会のために尽くすこと、自分に目的と意味を与えてくれるものを創り出すこと」
発行以来、全米で40週以上ベストセラーの座に君臨。このエッセイ仕立ての講義録には読者の心を揺さぶる「宿題」が、たくさん詰まっている。
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